テスラ新型「モデルS」火災事故を解説-① EV(電気自動車)の発火の危険性-
① EV(電気自動車)の発火の危険性
EVの火災事故は以前から報道されているため、EVは燃えやすいイメージを持っている方が多いかと思います
しかし、実際はエンジンに比べて火災割合が低いという結果があります
こちらはテスラがまとめたデータになってしまいますが、テスラは2億8000万km走行ごとに1件火災が発生するのに対し、北米のガソリン車は3040万km走行ごとに1回とテスラのほうが割合が少ないようです
しかしこのデータでEVの方が安全とは言えません
日本全車両での火災データを見ると、火災が起こっている半数以上は5万km以上走行、または10年落ちの車両であり、初期不良により火災が発生した車両はほとんどありません
一概にEVはガソリン車よりも危ないと決めつけるのは間違っていると思いますが、今回のモデルSの発火が不具合によるものだとすると、一刻も早く原因解析・対策をし、不具合をなくしていく必要がEVの課題としてあります
また、10年落ちといった古いEVでのデータが多くはないため、そのような車両で今後発火が増えないか注視していく必要もあります
次回、② EV発火事故によるリコール事例を解説